ダウン症候群(以下,ダウン症)のある方を支える分野には,診断・治療に関わる医師,歯科医師,看護師などによる医療分野,療育に関わる理学療法士,作業療法士,言語聴覚士などによるリハビリテーション分野,保育や教育に関わる保育士や教員などによる教育分野,障害支援,就労移行支援,自立支援に関わる専門職による福祉分野があり,これらの分野の人々の協働が欠かせません.それぞれの分野の研究や実践は日々発展を遂げており,次々に新たな知見が得られていますが,他分野・他職種における成果の情報共有は必ずしも十分ではなく,また各種支援に地域差などが生じているのも事実です.更に各分野特有の専門用語が相互理解の壁となっているとの指摘もあります.
ダウン症のある方やそのご家族と,これらの分野の全職種が協働して知識を集め,相互の討論のもと理解を深め,より良い行動実践に結びつけるべく,学会としての学際的・集学的な活動を行うのが本学会の目的と考えております.日本ダウン症学会はこれらを目的とした学術集会を毎年開催しているほか,2年に1度,公益財団法人日本ダウン症協会(JDS)とダウン症会議を合同開催しております.
本学会の目的にご賛同いただける皆様のご参加をお待ち申し上げます.

日本ダウン症学会 理事長 沼部 博直