ダウン症候群のある子どもたちに対する小児期医療はほぼ確立しており、その多くが成人を迎えることができるようになりました。ダウン症候群のある人たちの寿命が著しく延長していることはよく知られており、60歳を超えると言われています。しかながらダウン症候群のある成人の患者に対しては、必ずしも適切な医療が提供されていない現状があり、小児から成人の医療への移行医療が極めて重要です。このような現状を鑑み日本ダウン症学会では、ダウン症候群のある患者の移行医療に関するタスクフォースを設置し、「ダウン症候群のある患者に関する移行医療支援ガイド」を作成しました。

ダウン症候群のある患者の移行医療支援ガイド

日本ダウン症学会 理事長 玉井 浩